現在最も期待されているメディアの一つとして『DVD』があります。2004年はさらにDVDメディアが飛躍的に普及すると予想されています。DVDメディアの中の映像フォーマットとしてDVD-Videoフォーマットがあります。いわゆる家庭用のDVDプレイヤーで再生することのできる形式がこの形式で、市販の映画DVDはこのDVD-Videoフォーマットです。プレイステーション2をはじめとて安価なプレイヤー登場しており、中には1万円(!?)を切る再生機も登場しています。DVD普及のための基盤は整いはじめています。自社のプロモーション、販売促進用、講習会記録、結婚式やイベント等、DVDの製作はいかがでしょうか?

DVDは「デジタルバーサタイルディスク」の頭文字を取ったものです。(デジタルビデオディスクとも呼ばれていますが、これも間違いではありません。)形状はCDと同じ12cmの円盤型のディスクです。
CD(約650MB)と比べて非常に大容量で、VHSやビデオCDよりも圧倒的に高画質な映像を楽しむことができます。
また従来のビデオタイトルと異なり、映像(+音声)にメニューなどを加えたインタラクティブなタイトルの作成が可能となっています。規格として4.7GBの片面1層から17GBの両面2層までありますが、市販のソフトはほとんどが片面1層です。

『Authoring/オーサリング』とは映像・音声・テキストを組み合わせてメニューを組み立ててコンテンツを制作すること指します。例えばメニュー画面にハイライトシーンのサムネイルを入れて、簡単にジャンプすることも可能です。メニューが全くないDVD-Videoタイトルならオーサリングの必要はありません。

素材テープをDVDの映像形式であるMPEG-2形式へ変換する作業を『エンコード』と言います。安価なエンコーダはA/Dコンバータの精度が悪く色味の再現性が悪かったりするものもあります。エンコードの能力はエンコードを行うハードウェア『エンコーダ』によって差がでます。エンコーダへデジタルで素材へ取り込んだとしても、映像の再現性に差が出ることがあります。ソフトウェアでエンコードを行うものもあります。ソフトウェアエンコードの場合、映像の時間の数十倍の時間が掛かります。

エンコード時の圧縮密度をビットレートと言います。MB/sやKB/sと行った単位が用いられます。ビットレートが高いほど高画質になりますが、記録できる時間は短くなります。

■DVDの規格と容量
規格
容量
DVD-5(片面1層)
4.7GB
DVD-9(片面2層)
8.5GB
DVD-10 (両面1層)
9.4GB
DVD-18(両面2層)
17GB
※市販のDVD-Videoタイトルはほとんどすべてが 4.7GBのDVD-5になっています。DVD-9のソフトはDVDナビソフトやマトリックスなどのごく少数のソフトです。弊社ではDVD-5に対応しています。 DVD-9ご希望の場合は別途ご相談ください。
■記録時間とビットレートの関係
素材の長さ
DVD-5
30min
9.8Mbps
60min
9.8Mbps
90min
6.68Mbps
120min
5.01Mbps
150min
4.01Mbps
※上記ビットレートはメニュー画面が入らない場合のビットレートです。メニュー画面の容量によってビットレートを下げなければいけない場合もあります。

映像(+音声)以外にも、メニュー画面が入ったりしますので、収録時間はビットレート4.8Mbpsで120分あたりが目安でしょう。

MPEG-1/VHSクオリティの映像と CD クオリティの音声を、1倍速(150KB/秒)の CD-ROM で再生するためのデータ形式。解像度352×240で、30fps(コマ/秒)です。ほとんどのパソコンで再生可能です。

MPEG-2/DVD Videoに利用されるデータ形式で、MPEG1よりもより綺麗な映像を楽しむことができます。一般的には解像度は720×480です。ビットレートが5MB/秒で4.7GBのDVDメディア1枚に約2時間記録できます。エンコード時のビットレートを低くすることで、より長時間の記録が可能です。